大寒波への寒さ対策

2023年1月25日

大寒波への寒さ対策

健康対策

おはようございます。タンポポ東洋はり灸院の池田です。
いやぁ、夜にすごい雪が降ったんですね。こんなに積もったのを見るのは5〜6年ぶりです。
先日、1月20日から大寒に入り、前日の夕方頃から久しぶりに見る吹雪で、今日から大寒波に入るということで今回は寒さ対策を上げさせていただきたいと思います。
少し、昨年の暮れのレッグウォーマーの記事と重複してしまいますが、ご了承ください。

私達、鍼灸師は基本五臓六腑で身体を診させてもらっています。
五臓は肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)と五つに分かれています。
今、季節は冬まっただ中ですが、冬は五臓の中の腎の機能が落ちやすい季節です。
腎は生命力の源で、こちらの機能が落ちていくと腰から足先に向けての冷えの症状が強くなります。
ちなみに腎が一番強いのは生まれたての赤ちゃんで、それが年齢と共に弱っていき、お年寄りになるにつれて、どうしても低下します。ですので、腎は唾液と関係し、赤ちゃんはよだれがすごいですが、お年寄りになるとなかなか出にくくなります。
そして、高齢者の方が亡くなるのは冬が一番多いと言われています。
もちろん寒くて身体の機能も落ちますし、お風呂に入ったりの寒暖の差もありますが、東洋医学的から視て、腎(生命力)が落ちるからです。

それと末端冷え性の方は五臓の中の肺に当たります。
肺の季節は秋で、秋になると機能が落ちやすくなります。
肺は呼吸器ですので、秋の時期は喘息持ちの方は空気が乾燥してきて、しんどくなります。
あと、肺の方の特徴としては季節の変わり目や天気(気圧)の変化に弱い方が多いです。
そして、この方の多くが乾燥肌で、朝に症状があり、なかなか起きれない方が圧倒的に多いです。

肺=秋で、今の季節は冬では?と読まれて思われるかもしれないですが、急激に寒くなるという点では天気の変化に当てはまるのと、多くの方が肺の体質になりますので、今回は肺と腎の強化ということで話させていただきます。

すみません、前置きが長くなってしまいました。
ここからは極力分かり易く説明したいと思います。

肺を強化すると天気の変化に強くなり、風邪を引きにくくなります。
当院でお勧めしているツボは大椎(だいつい)です。
大椎は首を下に向けてもらった時に、一番最初に触れるぼこっと出た骨の下のくぼみになります。
ここの周辺をドライヤーで全体的に温かいなぐらいの熱さで1分程温めてください。

そして、次は腎を強めるツボに三陰交(さんいんこう)というツボをお勧めします。
東洋医学を勉強された方でしたら、腎=三陰交?となると思いますが、三陰交は三つの陰が交わるということから、肝、脾、腎の三つを高めてくれる万能のツボになります。
そして、三陰交は後脛骨動脈という足先につながる動脈が通っていますので、足の冷えにもってこいです。三陰交のツボは内くるぶしから指4本上のところになります。
こちらも大椎と同様ドライヤーでツボ周辺を温めましょう。
ツボをピンポイントで確認することは難しいのと、ドライヤーでピンポイントで当てるのは熱いですので、その周辺を全体的にが良いです。
あと、ドライヤーは身近にあって手軽に温めることができますので本当に便利です。

そして、最後に腎を高める方法です。
①しっかり食べ物を噛んで唾液を出す。
②豆類を食べる。
③水分を取り過ぎない。

他にも色々とありますが、簡単にできることを挙げてみました。
③の水分を取り過ぎないというとこは、少し世間とは考え方が違います。
よく昔は1日に水を2L飲むと良いと言われていましたが、東洋医学的に視ると腎を弱らせてしまいます。西洋医学的に視ても腎臓は尿を作るところになりますので、腎臓にそれだけ負担をかけますし、水は身体を冷やしてしまいます。
私がお勧めしているのは、天然のお塩(にがりの入った)を少し溶かして飲まれることをお勧めします。
天然のお塩も腎を強くしてくれますし、身体を温めてくれます。
ちなみに人間の水分は0.9%の塩水でできていると言われています。
※食塩は天然のお塩ではありませんので、ご注意ください。
あと、最後に白砂糖の入った、ジュースやアイスクリーム、お菓子は身体を冷やしますので、極力控えることをお勧めます。

以上、身体はできるだけ冷やさないよう、そして、またコロナが増えてきていますので、大椎(背中)や三陰交を温め、免疫力を上げてあげて、この寒い時期を頑張って一緒に乗り越えましょう。
また分からないことがありましたら、何でもご質問ください。
タンポポ東洋はり灸院でした。


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