顔汗でお困りの方へ

2025年7月1日

顔汗でお困りの方へ

タンポポ東洋はり灸院について丹波篠山市健康対策未分類東洋医学漢方薬

こんにちは、タンポポ東洋はり灸院の池田です。

6/27(金)に西日本が梅雨を明けたと言われ、異例の早さに、びっくりしています。

先日、ある患者さんの家族の方が、顔からの汗が大変だということを聞き、今回は顔汗について書きたいと思います。

顔汗と聞くと、女性に多いと思います。
特に更年期を迎えた方で、ホットフラッシュです。


東洋医学では、更年期は腎(生命力の源)の弱りから来ると考えています。
五臓でいうところの、肝(木)・心(火)・脾(土)・肺(金)・腎(水)の腎が弱ると、腎は水と関係がありますので、心の火を抑えれなくなります。
そして、ちょうど今の季節は夏で、心(火)が強くなる時期です。
ですので、余計に顔から汗が出て辛いのだと思います。
年々、夏がしんどくなるというのも、この腎(生命力の源)の弱りからきていると考えます。
腎が弱ると、冷えのぼせになります。
冬に、腰から足先まで凍ったように冷たい方も、まさに腎の症状です。

※五臓は、相生関係(生かす)と相克関係(抑える)のバランスで成り立っています。

鍼灸では、その弱った腎(水)のパワーを上げて、心(火)を抑えるという施術をします。

ですので、今回は腎のパワーを上げる方法をあげます。
これは、アンチエイジングにもなりますので、もしよろしければやってみてください。

①よく噛む(唾液を出す)
腎と唾液は、密接に関係しています。
赤ちゃんはよだれがすごいです。
②自然のお塩を摂る
③ワカメや海藻類
④豆類
もやしも良いです。
➄軽いスクワット
重力に逆らう動きが大事です。
年を取ると背中や腰が曲がるのは、重力に逆らえないからです。

あと、腎を上げるお勧めのツボです。
〇三陰交(さんいんこう)
〇湧泉(ゆうせん)

プラス、腎を上げる漢方薬です。
六味地黄丸(ろくみじおうがん)→夏のほてりや寝汗に
八味地黄丸(はちみじおうがん)→六味丸+2つの生薬、冬の冷えに
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)→八味丸+2つの生薬、足腰の悩みや頻尿で悩んでいる方に

更年期障害の漢方薬は、加味逍遥散(かみしょうようさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)とネットであがっていますので、もし気になる方はお調べください。

最後に、腎を上げるのは毎日の積み重ねが大事になります。
腎を上げる漢方薬は、半年ぐらい飲んでようやく、効果はどうですか?という程です。
ですので、アンチエイジングだと思って、興味ある方は地道にやっていきましょう。

以上、タンポポ東洋はり灸院でした。

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