難病への想い
クローン病に関する投稿
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自身の体験談「クローン病④」
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なぜ、難病はつらいのか
僕がクローン病と診断されたのは2005年の二十歳の時です。
高校二年生の時に初期症状の痔ろう(肛門周りに膿が溜まる症状)になり、体重減少や、嘔吐、倦怠感という前兆があり、それから二度の経験したことのない腹痛を経て、二十歳で診断されてから僕の人生は180度大きく変わりました。
今振り返れば当時は泣いたこともありました。
いえ、よく泣いていました。
生きている意味も考えました。
同級生がみんな前を向いている中、自分自身は取り残されている感があり、一人殻に閉じこもる時期もありました。
社会人時代、自分のやりたいことが分からず、迷走して自暴自棄になることもありました。
ただ今となっては、それもこれも全て良い経験だったと、むしろそれがなければ今の僕は存在していないと、自信を持って言えます。
なぜ、難病はつらいのか。
それは今の日本、世界で難病と言われる病気は治らないからです。
治ってしまう病気には誰も辛さをそこまで感じることはないと思います(病気や個人差もあり、難病に限らず、原因不明の不定愁訴などは除きます)
前向きに生きてこられた理由
僕が前向きに生きてこられた理由。
それは早い段階で治るかもしれないという希望を持つことができたからです。
あなたは難病ですと言われた、疑いがあると言われたその日から、僕は真っ暗なトンネルに入りました。
前が見えず、目的が見えない、そんな辛い時に光を照らしてくれたのが、叔父さんが持って来てくれた一冊の本でした。
その本は西洋医学の医師が書いた、自立神経免疫療法という内容なのですが、この本がきっかけで治るかもしれないという希望を持つことができ、そして、自立神経免疫療法とは違いますが、その叔父に鍼灸師を勧められ、しばらく考える期間がありましたが、自分の身体を治すのには鍼灸(東洋医学)しかないと想い、鍼灸の道に進みました。
僕が今日まで元気で頑張ってこれたのも、周りの方々の支えと鍼灸(東洋医学)のお陰です。
僕は自分の身体を治すこと、それを一番のモチベーションに今までやってきました。
日本では鍼灸(東洋医学)がまだあまり理解してもらえず、周りや家族にも反対されたり、なかなか結果が出ず心が折れそうになった時もありましたが、それでも諦めずにこれたのは自分自身が救われた経験から、そして多くの方に有効であると強く信じているからです。
夢
とても恥ずかしいことを言います。僕には夢があります。
それは全国のクローン病の患者さんを良くすることです。そして色んな難病や病院では原因が分からない、良くならない方を一人でも多く良くしていくことが僕の役目だと想っています。
どれだけ多くの方に笑われても馬鹿にされても僕自身は決して諦めずにやり続けていこうと想っています。
そして、僕が一冊の本に救われたように、今度は僕がみなさんにとってそうなれるように、少しでも周りの方や社会に恩返しをしていけたらと想います。