自身の体験談「クローン病⑦」

2023年9月23日

自身の体験談「クローン病⑦」

クローン病について

今までの人生の中で、一番長い入院生活が終わり、11月は1ヶ月学校を休み、家で療養しました。

この時から今日にかけて、クローン病で一回も入院していません。

これが、僕の中のちょっとした自慢です。

ここからは、一旦、続きは置いておいて、現在の僕のことを書きたいと思います。

昔のことを書くと、大変だったね、とよく言われるので、今の僕はそんなこと全くないんですよ、と言いたいのもあります。

今、現在の僕は、

薬を全く飲まず、鼻からのエレンタールをやめて、1日2〜3食を、普通にそこそこの量を食べています。

お薬は、その後、安保徹先生の影響で、比較的早くやめました。

エレンタールは、2019年12月までやっていました。

やめた理由は、抗炎症薬は長期的に見ると、身体に良くないとのことで、すんなりやめました。

家族には、ボロクソ言われましたが、悪くなったら、すぐに飲むと約束して、それっきりです。

エレンタールは、人工甘味料のことをネットで知り、思い切って、やめました。

14〜5年ずっと、やっていたので、どうなるかなと思いましたが、体重は結構減りましたが、かなり調子が良いです。

ずっとダルかった症状も、全くなくなり、僕個人としては、これが原因だったなのかな?と思っています。
それまで、ずっと身体の動きが悪くなることを、フリーズすると言っていました。

エレンタールも、家族から散々言われましたが、今では、ずっと鼻からやっていたのが、何だったんだ?というぐらいです。

人工甘味料のことを知る前は、いつか鼻にチューブを入れたまま、堂々と出歩いたるねん!と考えていましたが、今となっては笑い話です。
もっと早くに知っとけばと思いましたが、14~5年耐えたことを、僕自身は誇らしく思います。


そして、僕が一番言いたかったことです。

病気になって、僕自身がどうなったのか?です。

病気になって、結果、僕は幸せになりました。

幸せになったと言いますか、幸せだったということに気付かされて、幸せを感じれるようになりました。

お陰様で、色んな方に助けていただき、家族に支えられて、今こうやって、生かされて、生きられています。
本当に感謝しています。

この様に、幸せだなとか、感謝しているとか、言えるのは本当にクローン病になったお陰です。

なった当時は、それこそ恨みましたが、今では、本当に良い経験をさせてもらったと感謝しています。

クローン病になっていなければ、今の自分は絶対ないというぐらい、自信を持って言えます。

せっかくなので、僕がなって良かったことを挙げてみます。

①食べることに感謝するようになった。
②健康に対して、気を付けるようになった。
③東洋医学に出会えた。
④西洋医学や、薬のことが分かった。
⑤日本の食品事情が分かった。
⑥幸せのハードルが、ぐーんっと下がった。
⑦家族に感謝するようになった。
⑧生きていることに感謝するようになった。

ざっと、挙げてみたんですが、こんな感じです。
他にも挙げれば切りがないのですが、小さいのも入れれば、もっと出てきます。

正直に言って、病気になる前は、どこか生意気というか、当たり前のように一人で大きくなったつもりでいました。
ただ、当たり前が当たり前じゃなくなった時、考え方が180度大きく変わりました。
このことが、本当に自分にとって、すごく、ものすごく大きかったです。

別の言い方をすれば、僕はアホなので、こうなるまで、全く気付きませんでした。
ノーペイン、ノーゲインです。
痛みなくして、得るものなしです。
きっと、今の日本人の多くの方に言えるのかもしれないです。

みなさん、多くの方が、今あることを有難いと思えません。
そして、多くの方が、お金がいくらあれば幸せだとか、良い会社や、良い学校に入れば幸せだとか、今ない物を欲しがります。

僕も、同じでした。

ただ、当たり前だった食べることが、制限されたことによって、それすらも当たり前じゃないことに気付いて、本当に毎日、食べることが幸せで、幸せで、正直、ご飯とお味噌汁だけでも幸せに感じます(笑)
本当に何を食べても、美味しいので、僕は本当に得をしているなと毎日思っています。
食べることに関しては、あれが食べたい、これが食べたいというのが、ほとんどなくなりました。
きっと、どんな時代が来たとしても、やっていけると思います。

そして、こんなことも考えます。
クローン病は、正直に言って、こんなことを言うと怒られるかもしれないですが、
命に関わる病気でもない、目が視える、耳が聴こえる、匂いが分かる、手が動く、足が動く、五体満足で、行こうと思えば、世界中のどこにでも行ける。

なった当時は、何で自分だけと思っていたのですが、今となっては、当時の僕は視野が狭かったです。
だって、生きたくても生きれない人がいる、目が視えない、耳が聴こえない、手足が不自由で、五体不満足の人もいる、それに比べたら、僕なんか、かすり傷程度です。

なので、今診断を受けた方、今調子を崩されて困っている方、悩まなくて大丈夫です。
特になってすぐの方、もう僕と同じように悩まなくて、大丈夫です。
僕が、力になります。
ですので、その時間を他の有意義な時間に使ってほしいです。

その為に、僕は鍼灸師になりました。
辛いことを、辛いで終わらせると、ただのマイナスですが、それを他の方と共有して、しかも、それで得た知識を、共有できれば、プラスです。
僕の、価値はそこにあると想っています。
自分自身が、落ちた穴に、その周りに立て札を立てて、ここは危ないので、気を付けてください、と言っているのが、今の僕です。

正直、自分が落ちた穴には、自分の息子や、家族、周りの方には、落ちてほしくないです。
今なら、なぜ自分がそうなってしまったのか、そして、どうしたら治るのかを、東洋医学を通して、説明できます。
東洋医学には、その力があります。

ですので、本当に、本当に、僕は難病で良かったです。
薬で治ってしまっていたら、その根本のことに、たどり着かなったですから。

例えるなら、癌も同じです。
多くの方が、切って治ったと思いますが、実は違います。
大事なのは、なぜなったのか?です。
それを考えない限り、またなる可能性が高いです。

東洋医学に出会えて、そのことに気付き、今の西洋医学、薬に疑問を持ち、食品のことも考えるようになったのも、かなり大きかったです。
きっと、病気にならず、気付かなければ、確実と言っていいほど、別の病気になっていたと思います。
二十歳という、早い段階で気付かせてもらえて、本当に感謝しています。

そして、これもせっかくなので、言わせてください。

僕自身、なった当時は、死にたいとも考えました。
親を恨んだこともありました。

今、同じように思っている方も、きっと多くいらっしゃると思います。

そんな方たちに、僕が言いたいのは、こうです。

当時の僕は、愚かでした。
正直、今も偉そうに言える人間では、ありません。

ただ、頑張って生きていたら、きっと良いことが必ずあります。
僕は、器用な人間では、ありません。
順風満帆で、今まで来れた人間では、ありません。
僕の考えは、こうです。

何回こけても、折れても、最後に立ち上がれば、OKです◎
今更、ノーミスで、ノーダメージで、生きれるなんて思っていません。

そして、頑張っている人が好きです。
不器用でも、上手くいかなくても、一生懸命に頑張っている人が好きです。

僕は、そんな人を応援します。

ちなみに僕は、こう考えました。

僕は、知りたい欲求が強い方です。
今、死ぬと、これから先のことを知れないのは、嫌じゃないですか?
極端に言うと、50年、100年、もっと後に生まれた子たちは、その分の歴史が知れる。
もし、早く亡くなったら、それすらも知れなくなる。
この考えでいくと、長生きすれば、するほど、得です。
それに、人間いつかは亡くなります。
その、いつかがあるのだったら、それまでに自分のやりたいことをやり尽くす方が、絶対に良いです。
僕は、今後日本がどうなるのか、すごく気になります。

気付いたら、そう考えるようになってました。

あと、親をどうこういうことも、こう考えました。
親もまた、子であり、親がいます。
その親も、また親がいます。
そう考えると、誰が悪いねん!となりませんか?
そうなんですよ、誰も悪くないんですよ。

そう考えた時に、なんか、自分が考えていることが、どうでも良くなりました。
ただ、そう考えれない方もいるのは事実です。
親の影響は、必ず受けます。
ただその親も、親から影響を受けています。
ですので、やっぱり親だけが悪いわけではないです。

すみません、色々と、自分の考えばかり書いてしまいました。
これは、あくまで、僕一個人の考えです。

ただ、せっかく生きるなら、楽しく生きたいですよね。
泣いても一日、笑っても一日、どうせ過ごすなら、
笑って一日。

僕の好きな、何かの詩です。
ずっと通っている、歯医者で見ました。

あと、今では両親には、ものすごく感謝しています。
この身体に産んでもらえて、本当に良かったです。
普段、面と向かって、言えないので、ありがとう、とブログで言いたいです。
あと、自分らを責めなくていいから、と言いたいです。
このいただいた身体で、これからも頑張ります。
このブログは、きっと見ることはないと思うんですが。

今回は、これで失礼します。

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