夜泣き

2023年1月9日

夜泣き

小児鍼

こんにちは、タンポポ東洋はり灸院の池田です。
今回は夜泣き(小児鍼)の説明をします。

東洋医学における小児期は数え年で女の子は7才、男の子は8才と言われています。
小児期の身体は未発達なため、この時期はまだツボが未完成であいまいです。
ですので、小児の場合はツボを使わず、身体に12本流れている線(経絡けいらく)を使い、小児鍼(刺さないハリ)で刺激をしていきます。小児鍼は決して刺しませんので安心して受けられます。

タイトルの夜泣きの場合は、経絡や、右の背中の盛り上がり、頭のてっぺん、眉間に刺激をします。
それと、もし可能でしたら背中にある身柱(しんちゅう)と、腰にある命門(めいもん)というツボに温灸をします。上記にツボは未完成なので使わないと言いましたが、体質改善も兼ねて年齢が達していなくてもさせてもらっています。
そして、この身柱というツボが、散気(ちりげ)の灸という有名なツボで夜泣きや精神疾患(ヒステリー)に効きます。もし夜泣きがひどい時は一円玉か十円玉を親指と人差し指でつまんで、少し指から出して、残りの三本を添えて背中に当て支えにして、軽めにツボ周辺を全体的にさすってみてください。分からなければ背中全体をさすって大丈夫です。少し赤くなるぐらいが目安です。
※一円玉か十円玉でなくても、少し硬めで丸みがあるものでしたら、何でも大丈夫です。ひっかかないようにだけ気を付けてください。

この散気(ちりげ)の灸はご年配の方の背中にお灸の跡が残っている方が多いです。
小さい時に悪さをして、しつけのために昔はこの散気(ちりげ)にお灸をしていたみたいです。
みなさん、笑いながらよく散気(ちりげ)にお灸をされたと話してくれます。
あと余談ですが、専門学校の時にすごくお世話になった先生が奥さんが怒った時によく鍼をして効果があったと笑いながら話していました。
私自身はまだ妻には試したことはありません(笑)

すみません、少し脱線してしまいましたが、もし夜泣きがひどい場合は背中を刺激してあげてみてください。それと、両脇を両手でくすぐるのも有効的です。この両脇のところにも経絡(けいらく)が通っていますので、背中+両脇を試されると良いと思います。

もし何か疑問や分からないことがありましたら、何でもお問い合わせください。

以上、タンポポ東洋はり灸院でした。

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