潰瘍性大腸炎

2023年9月9日

潰瘍性大腸炎

タンポポ東洋はり灸院について東洋医学消化器疾患

こんにちは、タンポポ東洋はり灸院の池田です。

8月も終わり、もう9月に入りました。
暑さもましになり、朝晩と過ごしやすく感じています。

今日は、タイトルの潰瘍性大腸炎について、書きたいと思います。

潰瘍性大腸炎は、現在、約22万人いると言われています。

先日、ネットを見て知ったのですが、今やっているバスケットボール男子ワールドカップの、
日本代表 原修太選手も、同じ病気だそうです。

日本の試合が終わってから知ったので、守備専門の方という認識でしたが、まさか病気を持たれていたとは、しかも、ハードなバスケットとは、本当にすごいなと思います。
本当に、こういうスポーツ選手や、芸能人の方には、いつも勇気づけられます。
ありがとうございます。

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる病気です。
近年、急速に増えている疾患で、1973年に難病指定され、当時は数千人だったのが、今では約22万人と増え続けています。
アメリカでは潰瘍性大腸炎とクローン病を合わせて、約150万人と多いことから、食べ物が欧米化したことが一番大きいと考えられます。

私の勉強会では、
炎症は、肛門に近い直腸から始まり、奥の結腸に向かって拡がっていきます。
下痢が最も多い症状で、粘液や血液の混じった下痢が長期に渡って続きます。
通常の食中毒に比べると、経過が長い、発熱などの細菌感染の兆候が少ないなど、ある程度は区別できます。
軽症の場合には、直腸からの出血が唯一の症状で、痔の出血と区別が難しく、誤審も多くみられます。
症状が、始まったり、悪化したりを繰り返します。
また、様々な合併症を引き起こしやすく、結膜炎や虹彩炎などの目の病気、口内炎、皮膚炎、肛門周囲膿瘍、関節炎、重症では肝炎や肝硬変、膵炎などを併発する場合もあります。
と記載されています。

発症すると、腹痛、下痢、血便、重症な場合は、発熱、体重減少、貧血など、全身に様々な症状が起こるとのことで、腹痛、下痢、発熱、体重減少など、クローン病に似ているなと感じます。

私が、クローン病と診断されて入院していた時に、同じ階に潰瘍性大腸炎の方がいて、私にとっては兄弟のような病気です。
ただクローン病と違うところは、今はないと思いますが、大腸からの出血がひどい場合は、命を落とすと聞いたこともありますし、大腸を全部取らなければならなかったり、人工肛門を付けないといけない場合もあると聞くので、怖いなと当時は思いました。


ここからは、東洋医学から診た、潰瘍性大腸炎です。
正直に言うのですが、私の行っている勉強会の流派は、潰瘍性大腸炎を得意としています。

上記のメインの症状は、もちろんなのですが、どういった体質なのかが、大事になります。

ぜんそく(小児ぜんそくも)、鼻炎、のどの症状、皮ふ症状、手足の冷え、朝が弱い、季節の変わり目がしんどい、風邪を引きやすい
目の疲れ、ドライアイ、花粉症、爪に縦線や、足の巻き爪、外反母趾、生理痛

その他にも、探せばあるのですが、大まかにこういった体質の方が多いです。
ちなみに、私もほぼ当てはまっています(苦笑)

そして、ここがすごく大事なんですが、このような体質の方は、できるだけ甘い食べ物(白砂糖)を控えるようにしてください。
特に、清涼飲料水や、アイスクリーム、ケーキなどです。

こんなことを言うと、気の毒なのですが、症状が落ち着くまでは、あまり取らない方が良いです。
理由は、白砂糖は拡大すると、ギザギザの構造になっているからです。
それが血管を傷つけ、内臓の炎症を引き起こします。
マクロビオティックでは、お砂糖は、陰性の食べ物だと教えてもらいました。
陰性の物ばかり取ると、身体が冷えます。
今、低体温の人が多いのは、そういう理由からです。

ちなみに私も、甘い物が大好きです。
正直に言いますと、二十歳の時にクローン病になってからは、和菓子ばかり食べていました。
クローン病は、脂質が良くないので、ずっとようかんを食べていました。
一時期、食べ過ぎて、ちょっと嫌いになるぐらいでした(笑)

こういう時期もありましたが、5年ぐらい前に生食協会(マクロビオティック)の方に出会ってからは、極力取らないようには、気を付けています。
私の中のルールは、清涼飲料水はほぼ飲まないと決めています。
その代わり、食べる方を優先しています。
飲む飲まないは、本人の自由ですが、ペットボトルに角砂糖何個と、表記したら、ぐっと飲む回数も減るのになと思います。
企業は、そんなこと絶対しないですが。

色々、食べ物のことを知れば知るほど、世の中に疑問を持ち始めたりもしましたが、今は割り切って、自分の身体は自分でしか守れないと想い、過ごしています。

施術内容自体は、クローン病とほとんど同じです。
お灸するところが、若干違うだけです。

こちら、ご自身でできるお灸のツボです。
裏内庭(うらないてい)
中脘(ちゅうかん) 左右両方

こちらに、千年灸、またはドライヤー(軽めに10秒程)で温めると良いです。

では、まとめです。

東洋医学では、症状はもちろん大事ですが、なぜそうなっているのかを考えます。
その際に、上に書いた体質というところが大事になります。
その体質を、東洋医学の理論で、根本的に改善することが重要です。
ですので、薬で抑えるのは根本的な改善にはなりません。
私は、そういう理由で、薬をやめました。

それと、ご自身でできることは、甘い物を控えることです。
少しの期間の我慢です。
また症状が、落ち着けば、必ず食べれるようになります。
ですので、少しの期間、一緒に頑張りましょう。

潰瘍性大腸炎の症状で悩まれている方は、一度お近くの東洋医学専門のところにご相談ください。

以上、タンポポ東洋はり灸院でした。

single.php